柘植珠にする?樺珠にする?「そろばん」の選び方🧮その①
そろばんはどれでも同じなの?
「そろばん」はどれでも同じだと思っていませんか?
実は素材によって弾きやすさ、音、思わぬ跳ね返り、指への馴染み方などなど…。
特に上級・段位や競技大会を目指す人にはその人に合ったそろばんを選んでほしいのです。
野球で例えるとバットやグローブ、スパイクであり
テニスで例えるとラケット、それに貼るガット、シューズのポジションです。
そろばんの素材を選んで購入することは
硬式野球チームに入団する時におもちゃの道具ではなくスポーツ用品店で相応しい皮の製品や金属・木のバットを揃えることと同じです。
柘植珠(つげだま)と樺珠(かばだま)どっちがいいの?
よく使われているそろばんは次の2種類です。
今回はこの「柘植珠、樺珠どっちがいいの?」について私が実際にどちらも使って検定試験、競技大会に臨んだ経験も元にお話ししていきます!
上の黄色の珠は「柘植珠(つげだま)そろばん」
下の茶色の珠は「樺珠(かばだま)そろばん」です。
そろばんと言えば…?
で、多くの方が思い浮かべるのは茶色の樺珠そろばんではないでしょうか☺
私も2代目のそろばんをお迎えする時には
柘植珠、樺珠どちらがいいのだろう…?
価格帯は?この1,000円の差は何が違うの…?と、
とても悩みました。
様々なサイトやブログ記事を見ていくと、
上級者は柘植珠を好んで使うことが多い
という内容がほとんどの記事に書かれておりました💻
十段とるぞ!と決意し、23歳の時にお迎えした2代目のそろばんは「樺珠」でした。
幼少から使っていた茶色の珠に愛着があり、気に入っていたからです🧮
そして3年後に黄色の「柘植珠」のそろばんをお迎えしました。
それぞれの良さを実際に触って感じたかったので、同じ価格帯の物を選びました🧮
今はメインで柘植珠そろばんを使って試験練習、競技大会練習をしています。
柘植珠、樺珠それぞれの使用感
よく生徒さんや保護者の方にお伝えする時は次のようにお話ししています。
🧮柘植珠:仲良くなるまで少し時間はかかるが、馴染めば親友のように息ぴったり。弾いた感覚は樺珠と比べると少し重たく感じる。
🧮樺珠:柘植珠に比べるとすぐに仲良くなれる。珠を弾いた感覚は軽め。
この時の「仲良く」というのは練習でしっかりと練習をして馴染む過程のことを表しています☺
使う本人が気に入ったそろばんを選ぶのが一番!
柘植がいいの?樺がいいの?に関しては
これは私の師匠も仰っていたことなのですが、
使う本人が気に入った方を選ぶことが一番良いです!
明るい黄色珠の方が見やすい人もいれば、
落ち着いた茶色の方が見やすいかもしれません。
それは慣れも関係しますが、見え方には個人により違いがあります。
手指の大きさ、弾きグセ、力加減も私と私の生徒さんでも
もちろん違いがありますから、絶対に〇〇!とは言い難いです。
ちなみに私は樺珠そろばんで受けた検定試験で満点を取ったことがあります。
自分のそろばんのクセやベストの力加減を見つけることさえ出来れば、
上達するためには必ずしも〇〇でないといけない!!
ということはないのだと考えます。
両方のお写真をお送りしてどっちが好きか聞いたり
配送ができる距離ならご希望する生徒さんには私のそろばんをお送りして弾き比べをして決めてもらったり
「今先生が使っているのと同じがいい!」という気持ちで決める方もいたり…。
え!いいの😮?!と驚きますが、なんだか嬉しい気持ちもあります。
出会い方、決め方は様々ですが
納得して相棒となるそろばんをお迎えして大切に長く使ってほしいなと考えております🧮
次回は「そろばん、値段によって何が違う?」を
お話ししていこうと思います!
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和音子